富山県天文学会メインページ > 冬の星をさがそう


1月から2月の星空



【南の空】
 3つの星が斜めに並んでいるのをみつけてください。その周りには4つの星が長方形の形に並んでいます。
これが最もみつけやすい星座、オリオン座です。
ギリシャ神話に登場する、すご腕の猟師です。
 3つの星は「三つ星」とよばれています。
 オリオン座の右下に青白く輝く星はリゲル、左上に赤く輝く星はベテルギウスです。
ベテルギウスは太陽の1000倍近くもある大きな星で、数十万年以内には大爆発を起こすと考えられています。
その爆発が起こると、昼間でも見ることができるほど明るく輝きます。

 ベテルギウスの左下にはとても明るい星があります。
これが惑星以外の星では最も明るい、おおいぬ座のシリウスです。
青白く輝いています。
 ベテルギウスの左にはベテルギウスと同じくらいの明るさの星があります。
こいぬ座のプロキオンです。
 ベテルギウス、シリウス、プロキオンを結ぶと、きれいな正三角形ができます。
これは「冬の大三角」と呼ばれます。


【頭の真上】
 頭の真上には明るい星が輝いています。この星はぎょしゃ座のカペラです。ぎょしゃとは馬車の運転手です。


【西の空】
 カペラとオリオンの間の少し西にある星がおうし座のアルデバランです。
牛の目にあたるところにあります。
空の良いところではアルデバランの西にごちゃごちゃと星が集まっているのが見えます。
これはプレアデス星団、日本では「すばる」と呼ばれています。


【東の空】
 こいぬ座のプロキオンの頭の上側には2つの星が仲良く並んでいます。
南側の星が1等星で、ふたご座のポルックス、北側の星は2等星、カストルです。
ただ、カストルは1等星に近い明るさの2等星です。ふたご座は仲の良い兄弟です。


【冬のダイヤモンド】
 ポルックス、カペラ、アルデバラン、リゲル、シリウス、プロキオン、
そして元のポルックスにもどると、とても大きな六角形ができます。
これは「冬のダイヤモンド」と呼ばれています。