富山県天文学会メインページ > 春の星をさがそう


5月から6月の星空



【西の空の星座の1等星】
 西の空にはまだ冬の星座が見えています。
 5月下旬まではとても明るい星が見えています。これは金星です。
 金星の北、少し上に見える明るい星がぎょしゃ座のカペラです。
 ほぼ真西には、こいぬ座のプロキオン、その右上に二つの星が仲良くならぶ、ふたご座のポルックス、カストルが見えています。


【北の空】
 北の空に7つの星がひしゃくの形に並んでいるのを最初に見つけてください。上の図ではひしゃくの水がたまるように星が配置されています。これは寝ころんだ時に見える配置で、北の空に向かい、立ってみた場合は右図のようになります。
北斗七星の下には北極星があります。北斗七星の左端の2つの星の長さをその線に沿って、下の星から5倍伸ばすと、そこに北極星を見つけることができます。

【北の空から東の空】
北斗七星の柄のカーブをのばし、春の大曲線をみつけます。
春の星座の1等星は3つです。一つは恒星の中で3番目に明るい星ですが、長い名前の星です。それはアークトゥルス、聞かないですよね。この名前を覚えるのが春の星座攻略の第一歩です。
見つけ方は北斗七星の柄のカーブをそのまま伸ばしていくと、明るい星にぶつかります。この星がアークトゥルスです。
東の空高くに見える明るいオレンジ色の星として、簡単に見つけることができます。この星の日本名は「むぎぼし」です。麦刈りのころに頭の真上に輝いていて見えるからです。

 次に、北斗七星から伸ばしたカーブをアークトゥルスからさらに伸ばしてください。青白い星が輝いています。これがおとめ座のスピカです。この曲線は「春の大曲線」と呼ばれています。

【東の空から西の空へ】
 春の大三角をみつけ、しし座のレグルスを見つけます。
 ークトゥルス、スピカを一辺として正三角形を作るところに少し明るい星があります。この星は2等星で、しし座のデネボラと呼ばれています。「ししのしっぽ」という意味です。
 この三角形は春の大三角と呼ばれています。そして、デネボラの西には1等星レグルスがあります。